トム・ホランド、RDJを語る

GQ誌のインタビューより抜粋。


Tom Holland on his darkest role yet, and why No Way Home could be his last Spider-Man film

スパイダーマン役に10代の俳優をキャスティングすることにSonyは最初難色を示していたという話から…。 トムホがキャスティングされる物語で、マーベルファンが神話化している重要な部分がある。トムホとRDJがスクリーンテストをした時の話だ。

「僕はその時の事をよく覚えてる。滅茶苦茶緊張していた。緊張しない方がおかしいだろ?でもありがたいことに、不安の糸が緩んだ。ルッソズが見えて、ダウニー がキャスティングルームに立っているのが見えた。側に行って自己紹介したことのも変だって思ったのを覚えてる。想像していたのと違っていたし、覚えているのとも違ってた。握手して「お会いできて光栄です」って言ったけど、滅茶苦茶興奮してて、僕にとってどれだけ重要だったことか…。その後、ドアが開いて本物のRDJが入ってきた。ずっとスタントダブルと話しをしていたと思ってたから、実際に本人に会った時はちょっと冷静だったよ」
ロバートはあの日どんなアドバイスを?
「彼は僕を隅に連れて行って『あの感覚を覚えてる。僕も以前経験したことがあるし、信じられないほどのストレスだ。その過程を楽しんで、身体の感覚に任せるんだ』と言ってくれた。そのアドバイスは今でも実践してる。先日、新作の撮影でシリアルを食べなくちゃならなかった。でも普通に食べれなかった。監督に『何してる?』と言われて、「ごめん、頭で考えてた。身体に任せないといけないんだった」って言った。良いアドバイスだった。スパイダーマン役を手に入れたのは、このアドバイスのおかげだと思う。

ダウニーはトムホとのキャスティング・セッションも覚えているという。「彼の髪の毛はふさふさだった。その髪、一体どうしたんだと思ったのを覚えている」とダウニーは笑いながら教えてくれた。
今や伝説となっているオーディションのためのシーンはCWのトムホの最初のシーンだ。ピーターがアパートに帰ってくると、メイおばさんと助成金について話しているトニー・スタークを見て云々…というシーンだ。トムホのテストを受けて、ダウニーは最初のセリフから変えた。
「あぁ、やったかもしれない。あの子は上手く扱ってた。彼は経験豊富で良い存在感を放ってた。

カンフーの腕前があることも分かったし、パンチにも対応できたし、面白くて仕方なかったんだ。あの日は何人もの子供たちとテストしたんだぞ?名前は伏せておくけど、皆上手くやってくれたし、誰であってもスパイダーマン役に何かをもたらせてくれただろう。だが、何故ホランドなんだ?それは君の質問だろ?実直さだよ。責任を背負う実直さと自信があるかだよ」とダウニーは認めている。
「スパイダーマンになるのは大変なことだ」とダウニーは強調している。「何故トム・ホランドがスパイダーマンになるんだ?あのキャラクターはMCUの超定番なんだ。アイアンマンは?アイアンマン?僕がアイアンマンになった時、そのキャラクターの名前を聞いたことがある人はあまりいなかった。だからプレッシャーもあまりなかった。でもスパイダーマンは?誰もが知っているだろ。アンドリュー・ガーフィールドはいい仕事をした。トビー・マグワイアもいい仕事をした。もう一度聞く。なぜトム・ホランドは3番目なんだ?」
ダウニーは勿論、これに対する答えを持っている。自由奔放なダウニーの典型的なスタイルだ。彼はズームアウトしてマクロ撮影をし、小さなことに気を取られるのやめれる。「キャスティングで起こったことは無関係ではないが、それが全てではない。責任を背負えるかということが重要なんだ。誰かに降り注ぐ火の試練を乗り越えられるかどうかということだ。それを引き受けると、マーベルのファンは恐ろしいほど献身的なんだ。彼らは全てを吸収する。期待しているんだ。スパイダーマンになることは、Kホールに行くようなものだ。そこで迷子になるのは簡単だ。執拗に働かされているという事実を加えると…狂気の沙汰だ。でもトムなら大丈夫。僕には分かる。彼は養蜂家だ」
何ですって?
「養蜂家だ。僕もトムもマーベルの仲間も養蜂家だ。セクシーじゃない。あのスーツの下は暑いんだ。見えないだろ?僕らのリーダーのために、甘いシロップのような蜜を作るために汗を流しているんだ。僕らは全員養蜂家だ。賃金をもらいすぎな養蜂家だよ。トムの素晴らしいところは、チャップリンのようなところだ。彼は高潔なcockney(生粋のロンドンっ子)だ。”cockney”の語源を知ってる?中世英語の『コックニー』もしくは『コックの卵』だ。つまり、小さくて形の悪い卵だ。トムは違う。彼には力がある。それを必要とされている。僕はそれに共感できる。彼が”Cherry”にルッソズと一緒に根本的に違う音符を入れてくれたのが僕は嬉しい。彼は丸く収まったんだ」
“Cherry“がホランドの道筋にどう影響するのかダウニーに尋ねた。
「トムは37歳でスパイダーマンを演じることはないだろ。そうじゃないことを祈る。MCUの中にいると全ての人生がそれで始まり、それで終わるという感覚がある。でも外の世界にも人生はある。僕はこのことを確認することができるんだ。そこにいて、それをやって、Tシャツを手に入れた。面白いことに、先日マリブの某所でキアヌ(・リーブス)に会ったんだけど、彼は『マトリックス』の撮影を再開したところだと言ってた。どんな感じか聞いてみた。そうしたら「オーストラリアにいるような気分だ」だってさ」
「僕が言いたいのは、トム・ホランドの前にはスパイダーマンがいて、トム・ホランドの後にはスパイダーマンがいるということだ。それが事実なんだ。トム(Tommo)、ごめん」
ダウニーはどうなんだろうか。彼はいなくなってしまった今、MCUにまた戻ってくることはないのでしょうか?アイアンマンとして。
「さて……」とダウニー は呟いた。「僕は降りたんだ、今のところ。現実世界を救うために。でも、絶対とは言わない」


ダウニーとホランドの間にはより多くの関係が築かれている。具体的にはパーカーとスターク。関係は、映画の中で確かに意図的に師弟という雰囲気にタイアップされている。現実世界のマーベルのフォーラムやファンサイトで急増している理論をダウニーは明らかに否定している。つまり、ホランド/パーカー/ダウニー /スタークが、スーパーパワーを持ったチームメンバーや同僚を超えた絆や遺産を形成しているということを。
「確かに僕はトムを守っている。だけど、彼自身が一人の男性であるという権利を守っている。僕らはお互いに滅茶苦茶説明しにくい親和性を持っているんだ。例えば、彼が映画の中でどれだけ信じられない程の素晴らしい人物であるかということは聞かれても言わない。なぜなら、僕のお墨付きは自動的に得られるからだ。”Cherry”での彼の役柄から、良い知らせを期待していた?そうだ。僕は注目度を高める必要があるのか?いや、必要ない。僕らは兄弟だ。マリブの僕の家にも来てくれる。パブにいる時はFaceTimeで連絡してくれる。僕は彼の変な金持ちのおじさんでもないし、彼は僕の弟子でもない。僕たちはただの…人間だ」

コメント

タイトルとURLをコピーしました